人工内耳について
人工内耳とは内耳に電極を手術で挿入し、その後蝸牛神経らせん神経節を刺激して脳の側頭葉の聴覚中枢を刺激して、会話ができるようにするものです。
---成人の場合---
失聴期間が短い場合、比較的早めに会話聴取が可能となる場合が多くみられます。
失聴期間が長い場合、定型的なトレーニング、および段階的なマッピング(機器の調整)技術が必要になります。
---小児の場合---
中途失聴や補聴器で音声言語を獲得し通常学級(普通学校)に通っていて聴力が進行した場合は、蝸牛神経から聴覚の中枢が形成されており、比較的早めに効果がみられます。ただこの場合でも、成人の場合よりも、より具体的なリハビリテーションカリキュラムが必要で、人工内耳を通した音声への適合が重要になります。
先天性難聴の場合は、人工内耳は蝸牛に電極を置いているだけですので、その後、音入れして(ファーストスイッチオンと外国では呼びます)蝸牛神経らせん神経節を刺激し、蝸牛神経から側頭葉の聴覚中枢、近くの前頭葉の発語中枢などを育て、音声言語を上手に導いていく教育が必要になります。このハビリテーションに重要なものとして、日本耳鼻咽喉科学会では小児の適応基準の中に「聴覚を主体とする教育ができる教育期間との連携」を重要項目として掲げられています。ご両親のご希望に応じて、長崎ベルヒアリングセンターでは、聴覚を活用し溢れるように音声言語を導くことを目的とし「Auditory-Verbal教育」を行っています。
A−V教育(Auditory-Verbal)[聴覚活用教育]
[定義] 難聴があってもできるだけ聴覚を伸ばし、可能な限り聴覚を高める教育。必要な場合は補聴器や人工内耳を装用し、聴能教育を重視する。
[目標] 健聴者の社会にインテグレートするのに必要なコミュニケーション技能を育成する。
[聴覚] 早期から一貫した補聴システムー補聴器・人工内耳・FMシステムなど
[家族の責任と両親への援助] 聴覚を子どもの経験に有意味に統合する。豊かな言語環境を提供し、この指導法を家庭内でも実践する。またそれができるように両親に援助・指導を行う。
A−V教育(Auditory-Verbal)[聴覚活用教育]
についてお勧めできる成書はAuditory-Verbal Therapy for parents and professionals. 著者、編者:Warren Estabrooks、発刊:AGBell。
お勧めできるサイトはHP:http://homepage.mac.com/chisakosteiger/index.htm
新生児聴覚スクリーニングでリファー(refer:要精査)と産婦人科でいわれたお子さんに対して以下の精密聴覚検査を施行して本当に難聴があるのかどうかを診断します。また御両親に対してあらゆる角度からのサポートを行います。多くのご両親の疑問に対してできるだけ適切にわかりやすく専門のスタッフよりお答えします。またこれまでの30年以上の乳幼児難聴療育経験の先生の指導も交えて医学的評価と共にサポート致します。
---新生児聴覚スクリーニング精密検査機関として可能な検査---
1、 ABR(聴性脳幹反応)
2、 MASTER(聴性定常反応)
3、 COR
4、 BOA
5、 DPOAE
6、 ティンパノメトリー・SR
7、 各種発達検査
補聴器について
月曜日―リオネット
火曜日―ワイデックス・オーティコン
水曜日―スターキー・ワイデックス・ホナック
金曜日―スターキー・ホナック・NJH・シーメンス
土曜日ースターキー・リオネット・ホナック・ワイデックス・オーティコン
と国内外の世界中の補聴器ほぼ100%を適合および調整可能です。初めて補聴器を相談したい・医療上の検査を受けて安心して適合希望・身障者福祉法を利用して一番合ったものを使用したい・医療機器として医療費控除を希望したい・・・など医療機関で補聴器を希望される方はたくさんおられます。何より補聴器はクラスIIの医療機器なので医療機関でのしっかりした診療・医学的診断・それに基づく医療・補聴器の適合が必要になります。また良心的な認定補聴器専門店・認定補聴器技能者との良好なコミュニケーションも重要です。
これまで1,080名の方に適合してきました(2009年10月現在)。
耳鳴の治療について