小児・幼児の音への反応が悪い

乳児・幼児は難聴の診断には注意を要します。

自分で聞こえないと言えないからです。
AABR、ABR、MASTER、3D-ティンパノメトリー、遊戯聴力検査、COR、スクリーニングOAE、診断用DPOAE、発達検査などを行いながら乳幼児の難聴を精密検査し、補聴器が必要であれば私と補聴器適合経験が豊富な言語聴覚士、長崎聾学校や当施設で45年間以上、難聴児に補聴器を適合されてきた田中英雄先生や聴覚障害児教育に携わった当施設の教員と相談しながら、3名の言語聴覚士や教員とも評価をしつつ、その子に合った最適と考えられる補聴器を適合していきます。
すでに補聴器を使っている難聴児の場合、その補聴器が合っているかどうかいろんな側面から検査して評価、必要なら適合・調整しています。
長崎県で2003年10月から全県で新生児聴覚スクリーニングが始まり、現在では全出生児約10,000人の約100%が長崎県で新生児聴覚スクリーニングを受けていますが、難聴の的確な評価や診断、適正な補聴、難聴が診断された後のご家族へのサポートもさらに大変重要なポイントになります。

2020年 9月 14日, カテゴリー ドクターアドバイス